駐在時代そして現地採用時代含めて3人の上司とお付き合いをさせていただきました。男性1人、女性2人で、どの上司も日本でいう部長クラスの方でした。アメリカ人だけなく、ほかの国籍の方もいましたが、その方はアメリカ生活が長く、準アメリカ人と言ったところでしょうか。個人的には、英語という部分を考えたとしても、アメリカの上司とのほうがやりやすい面が大きかったです。日本人の上司だと人にもよりますが、飲み会の付き合いとか、結果ではなくプロセスを重視する人が多いので、ややめんどくさい上司が多いなという印象が強いです。以下は簡単ではありますが、私が思う日本人上司とアメリカ人上司の違いです。もちろん人によって違いますし、当然全員に当てはまるわけではありません。
アメリカ人上司の特徴
仕事の指導をするにしても感情的に怒ることは少ない
ハラスメントや差別については、違法と認定されるくらい厳しいアメリカです。それと同時に部下に対する尊敬の念は持っているため、私の知っている範囲では、皆の前で怒られたり、誰かが皆の前で怒られるのは見たことがありません。基本的には強めの業務指導はクローズドの部屋で対面で行います。感情的な対応をすると、People Managerとしての資質も疑われる可能性があります。
成果については公平だがシビア
仕事ができれば評価されます。逆にダメであればポジションが無くなったり、違うチームに行かされたりします。経験が長いとか、付き合いとかで仕事が評価されるということはありません。また、仕事を長くやっているとか残業しているとかで評価が上がるということもあり得ません。リーダーシップを発揮して仕事を進めたとき最も評価されます。アメリカの会社の評価プロセスについてはこちらの記事も参考にしてください。
人種による差別も違法であることから、日本人であるということだけで評価が下がるということはありません。逆に、非白人に対する過保護な対応から、例えば会社がLay offをする際には、同じ程度の能力、同じくらいの経験の白人及び非白人がいた場合には、非白人をLay offしたり首にしたりすると社会的問題になる可能性があるため、白人のほうが対象になることがあります。完全な逆差別だと私は思いますが、それもまたアメリカのRealityです。
上司の言うことは基本絶対。
基本的に上司の決定事項については「Yes, sir」です。当たり前ですが、会社の方向性に従って部の方針を決めている部長(Director)、課の方針を決める課長(Manager)、彼らの決定事項について従うのは当然です。もちろん意見を言うことはできますが、反旗を翻すことはご法度です。この部分については、日本以上に軍隊的だと思います。上司の最終的に決めたことについてはImplementation(実行)です。コンプライアンス的に違反していなければ、その考えや方針が間違っていると感じていても、そこはプロフェッショナルとして実行することが求められる。
仕事以外での付き合いは少なくドライ
上司と飲み会等に行くのも日本ほど多くありません。また、上司の顔をうかがうようなことをしても人事や評価について影響することは少ないと思います。
アメリカ人上司との付き合いの心得
アメリカの会社での上司との付き合いで大切なのは、成果重視で仕事を邁進し、リーダーシップを示す。自分の意見をいうときは言うが、最終的に決定がなされたものについては着実に実行する。当たり前に感じますよね。そうなんです。これは皆が思う普通というか、会社で仕事をする上でのCoreというものを表現しただけです。そしてアメリカではこれが実践されているように感じます。日本の場合はこれに上司に好かれる行為、飲み会での対応、日々の業務姿勢(朝早く来る、夜遅くまで頑張る)とか余計な要素や雑音が入ってしまうため、Coreの部分が見えにくくなっているのかもしれません。
人間なので、かわいい部下、かわいくない部下というものは当然アメリカでもありますが、日本の上司の皆さんはもう少し仕事をする上で大事なもの、仕事を評価する上で大事なものを一度考えてみてはどうでしょうか。


