英語の実力とTOEICは比例するものですが、TOEIC 900点を取得したからと言って、英語が所謂ペラペラになるとか、Nativeに近いというものではありません。逆に、英語がある一定レベル以上になると、TOEIC 900点以上取得することができます。つまり、TOEICでの点数では英語の実力を知るには低く、測りきれないということです。
英語実力レベル vs TOEIC
あまり参考となる文献や書籍等がなかったので、自分の経験を基に実力レベルを定義し、それと対比するようにTOEICの点数を記載しました。段位については分かりやすいように私の好きな将棋の段位を使って、最高段位を9段としました。私のレベルは8段の最初くらいのレベルの英語力だと思います。段位が1段上がることに、もう1段上がるまでの時間がどんどん長くなるような気がします。7段から8段になるのに、恐らく4-5年くらい掛かったような気がします。正直、9段なるまでに必要な時間はまだ見えてません。おそらく一生英語と向き合っていき、死ぬまでに到達できればよいなと思うレベルですね。
下記に示すように、7段、8段、9段レベルの英語力の人は必ずTOEIC 900点以上が取れます。
| 段位 | 英語実力レベル | TOEIC |
| アマ |
|
500 – 600 |
| 4段 |
|
600 – 700 |
| 5段 |
|
700 – 800 |
| 6段 |
|
800 – 900
Over 900 |
| 7段 |
|
|
| 8段 |
|
|
| 9段 |
|
|
| 名人 |
|
各段の勉強方法
英会話学校には何段からが効果的?
英語が初心者にも関わらず、英会話学校に行くことによって自分の英語力が飛躍的に伸ばせると勘違いしている人が多いですが、「アマ、4段」で英会話学校に行っても大きな成果は得られないと思います。お金が十分にあって、時間も十分にある方は、英会話学校に行かれてもよいと思いますが、時間とお金を効率よく英語に投資したいのであれば、まずはTOEIC 800点/5段を目指しましょう。
正直、TOEIC 800点くらいであれば、自己学習で十分達成可能です。なぜ、「アマ、4段」レベルの英語力で英会話学校が的でないかというと、圧倒的に英語のInputが足りていないからです。英会話をする、つまり英語を話すというのはOutputの作業で、これはInputの量に比例します。Inputが少なくて、Outputが大きくなることはあり得ません。Inputの量が少ないと、英会話学校の先生が話すこと、教えることが十分にわかってない状態なので、その状態で受けて効率的なわけがありません。英語に慣れるという意味では一定の効果はあるでしょうが、英会話の先生もあなたのレベルに落とした実践からほど遠い英語力で話しますので、英会話能力の飛躍的な向上は、このレベルで英会話学校に行っても期待する効果は得られません。そして、しばらくして伸び悩み、英会話学校に対する期待が大きい分、失望と共に挫折してしまうのです。
もう一度言います。今、「アマ、4段」レベルの方は、まずはTOEIC 800点を目指しましょう。
アマ、4段の学習方法
このレベルにいる方は、まず、圧倒的にInputが足りてないことを自覚してください。この段階で、安易に英会話学校や留学を考えることはやめましょう。まずは、TOEIC 800点を目指します。おすすめの方法は、あまり多くの教材に手を出さないで、良いと思った教材を最低3回繰り返し、その単語、内容について完璧に理解するまで継続してください。おすすめの教材は、こちらに記載したZ会の速読速聴シリーズのTOEIC、それと、TOEIC 800点を取るためにはその試験に慣れることも必要です。こちらの書籍は回答に対する解説が詳しく、また単語や英語のスピード等の問題内容についても間違いなくTOEIC 800点を取得するために必要な内容を網羅しています。
改善貢献度
長期有用度
5段の学習方法
TOEICが800点近く(5段程度)になったら、OutputであるSpeakingやWriting Skillをのばすために、Inputが60%、Outputが40%というように、Outputの割合を増やしていきます。Inputについては、TOEIC中心のInputから英語の幅を広くする意味で、映画やドラマにチャンレジしていきましょう。この段階では難しいものは避けて、自分で楽しめるもの、長く続けるものを選びます。アクションが好きならアクション映画でも構いません。
ただし、ある程度慣れてきたところで、ジャンルはドラマやコメディなどに変えてください。この段階では、幅広い英語を聞き、語彙や表現を広げるというのが目的です。理解度について神経質になる必要はありませんが、あまり理解ができないようであれば、英語の字幕を付けて同時に見るというのをお勧めします。発音が分からない英単語や英文の確認にもなります。Readingについては、TimeやNewsweekなどのアメリカの有名雑誌社の雑誌にチャレンジし始めるのもよいですが、あまりに難しいようであれば、Japan Timesを問題なく読めるようにまずはなりましょう。
Outputについては、いよいよ英会話学校について考えましょう。仕事などで英語を話す機会があればよいですが、それが無い場合には英会話学校でSpeakingの能力を磨く場を設ける必要があります。英会話学校のお勧めはこちらも参考にしてください。Speakingの練習や慣れとしてオンライン英会話等を利用してSpeakingの環境を増やすことを考えるのもよいでしょう。オンライン英会話(特にフィリピンの方を先生としたもの)は個人としてあまりお勧めはしないのですが、Speakingに慣れるという意味で活用するのには価値があると思います。ただし、ビジネス英会話などへの応用など過剰な期待はしないほうがよいです。6段くらいになると少し物足りなく感じてくると思います。
5段になったら発音の矯正にも着手しましょう。残念ながら大抵の日本人の英語の発音は、Nativeにとってアクセントが強い発音で聞き取りにくいものです(所謂、カナカナ英語っぽい発音)。英会話を開始すると同時に発音の矯正をスタートすることで、会話能力・発音能力の総合的Speaking能力を鍛えます。発音についてはこちらも参考にしてください。
Speaking能力と同時にWriting Skillも磨いていく必要があります。仕事の場でEメールをする機会があれば良いですが、無い場合には、これも英会話学校を利用して、自分の文章を添削してもらうとよいでしょう。書くだけでなくどのような表現が適切か、また”a”と”the”の使い分け方等についても、Feedbackをもらうことで、日本人英文から抜け出し、よりNativeに近い英文表現を学びましょう。
6段の学習方法
6段になったら、今まで蓄積してきた英語のInputを開放し、Output中心の英語生活に変えていきます。Input:30%、Output:70%目安の割合です。Inputについては、映画やドラマを継続的に続けます。この6段を超えるくらいになると、英語の理解度も50%を超えてきて、英語に対する段階が一段階上がったような感覚になると思います。どのジャンルと決めず、様々なものを見ることで更に深い、広い英語表現を学ぶことができます。
Readingについては、TimeやNewsweekなどのアメリカの有名雑誌社の雑誌に変えましょう。質の高いNativeが読む英字雑誌を読むことで、Nativeが使う英語表現等をさらに学ぶことができます。あまり馴染みのない記事等ですと理解度が落ちると思いますが、あまり気にせずに読めるものを読んで継続的に続け、Reading Skillを上げていきます。
Outputについては、SpeakingとWritingの割合を増やします。英会話学校の量を増やすのもいいでしょうし、仕事などで英語を話す機会があれば、積極的にテレカンや会議などを設定して、英語を話す機会を設けます。この時期になるとFace to Faceはある程度余裕になってくるので、言葉だけで通じ合わなければいけない電話やテレカンなども積極的に参加していきましょう。このレベルですと、まだ電話よりFace to Face meetingのほうが好ましいと思う時期ですが、7段くらいになるとむしろ物理的に動かなくてよい簡便さと、自分のペースで話せる電話のほうが楽に感じます。
英語のプレゼンなどもこの頃から積極的に取り組んでいくとSpeakingとプレゼン資料を作成するWriting能力の向上にもなります。発音の矯正は、劇的に良くなるということはなかなかないので、この段位でも継続的に続けていくことをお勧めします。
7段の学習方法
7段から8段にいくためには、正直、日本国内で達成するためには、海外の友達がたくさんいる、彼女または奥さんがアメリカ人、仕事の環境下が英語only、というような環境下であっても相当ハードルの高い達成することが困難な段位です。やはり一番良いのは海外にでること。それは駐在などを指します。
しかし、勘違いしてはいけないのは、海外に住んで、英語を話す、書く環境は増えても、Inputの量は継続して行うことが非常に重要です。学習方法は6段の時からの継続でよいと思います。つまり生きた英語を学ぶために映画やドラマを利用するです。ただし、特にこのレベルに来たら「速読・速聴」能力を更に磨くことが必要です。アメリカ人が日本人に話しかける時や、日本を訪問する時、日本人が全般的に英語ができないというを知っていますので、意図的にゆっくり話したり、言葉の使い方を簡単なものにしています。アメリカ人同士で行う会社の会議やテレカンなどに入ると、初めて体験する方はある意味ショックを受ける早さと言葉の量だと思います。それは、日本の英会話学校やTOEICで話される英語のスピードとはレベルが違います。全部が全部聞き取るのは難しくても、要点を理解するための「速読・速聴」ができないと仕事になりません。
また、速読・速聴能力がある程度以上のレベルになるためには、机上ではなく、実際の仕事現場でより磨かれます。周りの雑音や人が同時に話したとき、興奮して人が更に早く話すとき、アクセントの強いNon-Nativeが話す英語、そのような環境下は机上や日本では機会がなく、やはり実際の英語圏で仕事をする等の機会がないと厳しいのが現実です。特にアメリカの会社だとその地理的条件からFace to Faceのミーティングよりもテレカンや電話の頻度が増えるため、よりきれいな発音でSpeakingすることと、多少のNoiseがあっても聞き取れるListening能力、多くのことが話されても要点を掴むことができる速聴能力、プレゼンを一瞬で理解する速読能力がないと電話の会議がまともにできません(アメリカの会議事情はこちら)。
このレベルの方であれば、Writingについては、よほど複雑で込み入った内容でなければNativeと同等の文章が書けるようになると思います。WritingはSpeakingより時間を掛けて作成できますので、Speakingよりも成熟度が高くなりやすく、また早く成熟したと感じると思います。
8段の学習方法
私自身が8段の前半で、8段の学習方法はまだ未知ですので、後に8段後半くらいになったと自覚した到達した時点でUpdateします。皆さんからの9段の学習方法の情報もお待ちしています。

